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インプラントについてimplant

インプラント治療をやめてから20年が経ちました。

なぜインプラント治療を提供しないのか。当院の考え方を院長が語ります。

インプラント治療は原則行いません

インプラントは科学的根拠に基づいた安心安全な治療ということになっておりますので、やりたい方はどんどんやったらいいと思います。
また、高い理想を掲げて日々研鑽を積まれておられる先生方には頭が下がります。

歯科界の常識に反するのは十々承知しておりますが、それでも私は、インプラントは理工学的にも、医学的にも間違っていると考えており
ごくごく少数である西原克成先生一門(現在九州では私一人)の歯科医師の一人ですので、現在行っておりません。

決してインプラントをされている先生方を否定しているわけではありません。
時代のコンセンサスを得ている立派な治療だと思います。
ただ、自分は納得がいかなくなったので今はもうやっていませんということです。
当院ではすでにお口の中に入っているインプラントは”診ない””触らない””コメントしない”を徹底しています。

インプラントの何が問題と考えているのか?

【問題点】異種剛体接合による骨破壊

ヤング率とポアソン比(エネルギーの負荷をかけたときの分子の縮み方)の違う異種剛体を直付けして荷重をかけることについては、70年以上前の戦争中、ジェットエンジン開発の際に完全に否定されています。

西原克成先生によると、「自動車、電車、飛行機、ロケットなどでこのような異種剛体を直付けしているところは(必ず破壊が起きるので)、現在は一箇所もない、そのような治療は受け入れられない」と日本の理工学の権威の先生がおっしゃっていたそうです。

インプラント(チタン)と皮質骨(骨の表面の硬い層)をオッセオインテグレーション(骨結合)させて荷重をかけると、柔らかいほうの皮質骨の境界面が隔離してインプラント周囲に深さ1.5mmほどのすり鉢状の骨欠損(破壊)ができます。

私がインプラントをやめてから20年以上経ち、現在は骨欠損が少なくなるようにさまざまな改良が加えられてきていますが、異種剛体接合に荷重をかけるという理工学的タブーは相変わらずそのままです。

現在の解釈はちょっとわかりませんが、私がインプラントをやっていた(といってもほとんど手術助手)の1995年頃は、骨欠損は「これはこれで安定していて大丈夫。こんなもんだよ」というような話でした。

当時はオペばかりで術後の経過観察を見せてもらえていなかったので、翌年になって自分でインプラントをやるようになって自分の目で実際に見たときは大変な衝撃を受けました。
どんなに偉い先生が「これで大丈夫」と言ってもまったく信じられませんでした。

「これは完全にやばいやつだ」「これでインプラントの歯周病にならないわけがない」「うまくいっているように見えているのはほとんど免疫頼みだな」「これはいつか絶対問題になる」と思い、とりあえずインプラントはお休みして少し勉強することにしました。

1998年に西原克成先生との出会いがあって、それが確信に変わり、現在に至ります。
西原先生は90年代初めの頃から警鐘を鳴らされていたようなのですが、勉強不足で私が先生のことを知ったのは98年でした。

西原先生は完全に異端扱いです。歯科界からはまったく相手にされていません。
それでも私には一番論理的だと思えます。

西原先生は一時期、テレビやラジオなどにも出演されておりましたが、「内臓をちょっとでも冷やすな」「常温の水を含む体温以下の飲食は一切ダメだ」「冷たいものなどとんでもない」などと、スポンサー(ビール、清涼飲料水、アイスクリームなど)お構いなしの問題発言が多かったため、今ではどこにも出られなくなってしまいました。

ちなみに、皮質骨に荷重をかけないで内部の柔らかい海綿骨で支える、破壊が起きないインプラントもありますが、これも完全に異端扱いです。
これはこれでインプラント体が骨の中に沈下していくなど難しい部分があって、結局、私は導入を断念しました。

【問題点2】病巣感染のリスク

病巣感染というのは、その病巣と離れた遠隔部位に病気が起こるという考え方です。

歯科でいうと慢性的な歯周病、根せん病巣が原因で、リウマチ、しょうせき膿疱症、糖尿病、ガンなどになるという考え方です。

これは現在でも医学部の教科書には載っていますが、1951年にアメリカの歯科学会で激しい論争があり、そんなものは存在しないということにしてしまったため、以降、歯科の教科書には載っていません。

こういうことを言うと、「科学的根拠を出せ」と必ず言われるのですが、測定する装置はありません。
診断はオーリングテストになってしまいます。非科学的、オカルトと言われれば、そこまでの話です。別に信じなくても結構です。
私はオーリングテストを使いこなせるようになるまでに、西原先生含む6人の先生に習いに行って、計15年かかりましたので、信じない方の気持ちはわからないでもないです。

インプラント周囲炎という大問題

インプラント周囲炎という大問題

最近、インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)が大問題になっています。
偉い先生のなかには、「20年前の当時、誰がこれを予想できただろう」と、今さらおっしゃっている先生もいます。

インプラントの周りの炎症も大問題なのですが、オーリングテストで診断すると、病巣感染の方が深刻です。
病巣感染は直ちに影響が出るとは限らず、5年後10年後に発病することもありますが、それだけ時間が経ってしまうと、インプラントとは因果関係なしで片付けられてしまいます。
全てのインプラントが病巣感染の原因になっているわけではありません。20本入れても全く問題ない人もいれば1本でも影響のあると思われる人もいます。5年後10年後のリスクが全く読めないことを私は問題視しているのです。

因果関係を測定する医療機器が存在しませんので、現在、歯科ではこの考えは異端中の異端です。
学問というのは、それまでの常識と違う説を打ち立てて、それを検証していくという側面があるはずなのですが、異端を認めないという宗教のようなところが現実にはあります。

このような話は患者さんにはしていましたけれど、ホームページに載せるのは初めてです。

ホームページというのは患者さんもそうですが、同業者もよく見るものらしいです。
無視されるくらいならまだいいのですが、戦争中や東日本大震災以降の話を聞くと、見たくない現実について触れた人間を集団で袋叩きにするような凶暴性を持った人たちが日本には少なからずいるようなので、この話はこのへんでやめておきます。

ちなみに、インプラントの危険性について、私が言い出したことは一つもありません。
すべて受け売りです。

くどいようですが私はインプラントをされている先生方を否定しているわけではありません。
当院はすでにお口の中に入っているインプラントに関しましては診ない、触らない、コメントしないを徹底しております。
今の時代のコンセンサスを得ている立派な治療だと思います。
ただ、自分は納得がいかなくなったので、今はもうやっていません、やめてから20年以上経ちましたというお話です。

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